名前の似ている保険でも中身は違う？

生命保険には数多くの種類がありますが、その中でも特に名前が似ているものがあります。
それは次の2つです。

• 収入保障保険
• 所得補償保険

この2つの保険は、名前はとても似ていますが大きな違いがあります。
その違いとは、次の2点です。

1. 保障しているもの
2. 取り扱っている保険会社の種類

以下では、違う点それぞれについて説明します。

保障しているものが違うとは？

まず1つ目の違いは、各保険が何を保障しているのかという点です。
これによって、保険金が支払われるタイミングにも違いが出ます。

それぞれの保険が保障しているのは次のとおりです。

• 収入保障保険が保障しているのは「加入者が無くなった場合の遺族の生活費」
• 所得補償保険が保障しているのは「加入者が働けなくなった場合の生活費」

もう少し詳しく説明します。

収入保障保険の保障する「遺族の生活費」

まずは収入保障保険です。
収入保障保険では、加入者が無くなった場合の遺族の生活費を保障しています。
これはつまり、収入保障保険が死亡保険であることを表しています。

収入保障保険では、原則的に加入者が生存中には保険金は支払われません。
（中には、重度障害状態で支払われるものもあります。）

保険金が支払われるタイミングは、加入者が亡くなった後になります。
そのため、加入者自身は保険金を受け取ることができません。

所得補償保険が保障する「働けなくなった場合の生活費

続いては所得補償保険です。
所得補償保険では、加入者が病気やケガが原因で働くことができなくなったと認められた場合に保険金が支払われます。
この働けなくなった場合とは

• 入院中
• 在宅療養中

の両方が含まれており、あくまで「病気等で働けない」という点が補償の条件となっています。

以上から、所得補償保険では保険金が支払われるタイミングは、加入者が生きている段階ということになります。
そのため、加入者自身が保険金を受け取ることになります。

保険会社の種類が違うとは何か？

2つ目の違いとして、取り扱う保険会社の種類が違います。

• 収入保障保険は、生命保険会社が扱っています。
• 所得補償保険は、損害保険会社が扱っています。

このような違いがあるため、生命保険会社には「所得補償保険」というものはありません。
ただ、生命保険会社の場合は所得補償保険ではなく「就業不能保険」という名前で、所得補償保険と同様の保険を取り扱っています。

そのため、所得補償保険を複数比較検討する時は、就業不能保険もあわせて検討してみてください。

「保障」の文字が違う

あとここからは余談ですが、生命保険と損害保険では「ほしょう」の文字が異なります。
生命保険会社では「保障」となります。
差し障ることから保るという意味でこの文字が使われています。

損害保険会社では「補償」となります。
損害を補い償うという意味でこの文字が使われています。

そのため、収入保障保険と所得補償保険では「ほしょう」の文字が異なっています。

それぞれどんな種類の保険と比較したらよいのか

ここまでご紹介した通り、収入保障保険と所得補償保険は名前は似ていますが全く別物の保険です。
そのため、各保険に入りたい場合に検討材料として比較対象となる保険も異なってきます。

収入保障保険の場合

収入保障保険の検討をする場合には、定期タイプの死亡保険と比較する必要があります。
そのジャンルに属する保険としては主に次のようなものがあります。

• 逓減定期保険
• 収入保障保険

ただ、逓減定期保険自体は種類が少ないため、やはり収入保障保険どうしで比較検討してみるのが良いです。
その際には、以下のページが参考になれば幸いです。

収入保障保険【コメント付徹底比較・人気ランキング！】（2018年版）

所得補償保険の場合

所得補償保険の検討をする場合には、就業不能保険を検討に加えたいです。
というのも、それ以外に働けない場合の保障ができる保険が存在しないからです。
そのため、働けない場合に備えたいなら

• 所得補償保険
• 就業不能保険

以上の2つの各保険を見比べてみる必要があります。

これら2種類の保険については、このサイトでも比較してランキングにしています。
所得補償保険選びの際の参考になれば幸いです。

就業不能保険・所得補償保険【徹底比較ランキング！】（2018年版）

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