生命保険加入方法別のメリットとデメリット

保険に入るにはどんな方法がある?

保険に入るための手段は複数あります

入院

保険を検討する際、その目的地は「保険に入る」ということ1つです。
ただ、その目的地にたどり着く方法は複数あります。
大きく分けると、次の3つの方法があります。

  • 自分だけで検討して直接加入する
  • 保険会社の営業社員から加入する
  • 複数の保険を扱う保険相談会社から加入する

 

私はどの方法で加入したか

私は、3番目の「複数の保険を扱う保険相談会社から加入する」という方法で加入しました。
もともと保険には興味があったので、他の方法も試したことがあります。
ただ、保険相談会社を利用する方法が、最もメリットが大きかったため、その方法を選びました。

 

私の実体験をもとに、それぞれどんなメリットやデメリットがあるのか紹介します。

 

自分だけで検討して直接加入する場合のメリット・デメリット

自分だけで保険を選ぶ場合どうするのか?

備えたい保障を決める

悩む女性

まず、自分だけで保険を選ぶ場合です。
この場合、最初に入りたい保険の種類を決める必要があります。
一例ですが、次のような保険があります。
どういったことに備えたいかで、それにあった保険を選ぶようになります。

  • 医療保険:病気、入院時の保障
  • 死亡保険:万一の際の遺族保障
  • 個人年金:老後の保障
  • 学資保険:子供の将来の学費

 

入りたい保険を具体的に探す

備えたいことが決まったら、次に具体的に入りたい保険を探します。
その際には、

  • 保険会社のサイト
  • パンフレット

等から、自分で保障内容の違いなどを調べ、最も良いと思われるものを探します。

 

このタイミングにあわせて資料請求を行うという方法もあります。
生命保険の資料請求を行って実感したメリットとデメリット

 

保険会社に加入の意思を伝える

最後に、加入の際には、保険会社で加入したい旨を連絡します。
そうすることで必要書類が送られてきますので、記入し添付書類とともに返送すれば完了です。
なお、死亡保険の場合、保証金額によっては健康診断を受ける必要があるものもあります。

 

問題なければ、保険証券が届いて、加入完了となります。

 

自分だけで保険加入する場合のメリット

自分だけで加入する場合のメリットには次のようなものがあります。

  • 人に直接会わなくて済む
  • 何を目的にその保険を選んだかが明確

 

人に直接会わなくて済む

自分だけで保険に入る場合、後述する保険会社の営業職員等に会う必要がありません。
(営業職員経由での加入となる場合もありますが…。)
そのため、人に会ったり、会うために外に出かけたりということが必要ありません。

 

何を目的にその保険を選んだかが明確

保険に入った後、その保険を選んだ理由を忘れてしまうことはよくあります。
しかし、自分でパンフレットなどを見比べて選んだ場合、その心配は少なくなります。

 

少なくとも、他社の保険よりその保険が良いと思って自分で選んだわけです。
そのため、その保険のどこが良かったかというのは頭に残ります。

 

自分だけで保険加入する場合のデメリット

自分だけで加入する場合のデメリットには次のようなものがあります。

  • 正しく違いを比較するのが難しい
  • 正確な保険料を知るのが難しい
  • 様々な手続きを一人で行わなければいけない

 

正しく違いを比較するのが難しい

調べる女性

自分だけで保険を選ぶ場合、それぞれの保険の細かな違いを正確に比較するのはなかなか難しいです。
保障内容には、パンフレットやホームページでは紹介されていない部分もあります。

 

一例ですが、医療保険で1入院あたりの限度日数の扱いは保険会社によって異なります。
1入院あたり60日までが保障の限度日数だとします。
その際、退院後に別の病気で入院してた場合に、入院限度日数を

  • 通算しないもの
  • 通算するもの

の2つがありますが、これらは触れられていないか、分かりづらいところに書いてあります。

 

他にも保険ごとに、細かい違いが数多くあります。
そうした違いを自分だけで正確に調べて、正しく比較するというのはかなり容易ではありません。

 

正確な保険料を知るのが難しい

上の項目と関連していますが、保険料を正しく調べようと思うとこれもまた難しいです。
保険料がパンフレット等に載っていることもありますが、それも一例である場合が多いです。

  • 払込み年数が終身払いしか選べない
  • 特約が一部しか付加できない
  • 試算条件が固定されてしまっている

ということはよくあります。
(私もこのサイトの保険料の大半は、保険会社に問い合わせて掲載しています。)

 

保険加入時に、保険料は大きな判断材料となります。
しかし、それを正確に知るのがなかなか難しいというのは悩ましい問題です。

 

様々な手続きを一人で行わなければいけない

手続き

保険には加入時だけではなく、加入後も様々な手続きがあります。

  • 住所変更
  • 受取人変更
  • 保険金請求

自分でこれらの手続きを行う場合、1つの保険だけなら良いですが、複数社の保険に入っている場合は自分ですべての保険会社に手続きをする必要があります。
これだと、引越しをする際にの手続きだけでも結構骨が折れます。

 

こうした手続きは、保険相談会社等から加入していれば手続きを仲介してもらえます。
ただ、自分だけで保険に加入した場合には、書類請求から自分でやらねばならないため大変です。

保険会社の営業社員から加入する場合のメリット・デメリット

保険会社の営業職員に相談するにはどうすれば良い?

営業職員

保険に加入する場合、保険会社の営業社員に相談する方法があります。
自分から保険会社に依頼しても良いですし、会社勤めの方は昼休みなどに会社に営業に来ていることもあります。
そうした営業職員経由で、保険に加入することができます。

 

実際、私が以前働いていた会社にも保険会社の営業社員が営業に来ていました。
お昼休みの短い時間に、熱心に勧誘している姿をよく目にしました。

 

保険会社の営業社員から加入する場合のメリット

保険会社の営業社員から加入する場合のメリットは次のようなものがあります。

  • 保険を詳しく説明してもらえる
  • 保険料を正しく知ることができる
  • 加入後の手続きを仲介してもらえる

 

保険を詳しく説明してもらえる

営業社員は、自社の保険のみを扱っているので、その分内容は熟知しています。
よほど難しいことでも聞かない限り、その場で教えてもらえます。

 

また、年齢や性別を基に作った提案書にそって説明を受けるので、一通り詳しく説明してもらえます。

 

保険料を正しく知ることができる

営業社員は保険会社の社員であるため、保険料は正確に教えてもらうことができます。
また、提案を受ける際、多くの場合複数パターンの提案を受けることが多いです。

  • 終身払いにした場合
  • 65歳までに払い込んだ場合
  • 保障金額を増やした場合

等、大体3パターンくらい準備して提案に来ます。
その際、「こうした場合はどうなるのか?」と聞けば、次回更にそのパターンで提案書を作ってきます。

 

加入後の手続きを仲介してもらえる

手続き代行

営業社員から加入する場合、その時の営業社員が加入後も担当になることが多いです。
そのため、加入後にも困ったことがあれば対応してもらえます。
住所変更や、保険金請求等、書類が必要となれば揃えて送ってもらうこともできます。

 

ただ、1つネックなのは、保険業界は人の入れ替わりが早いので、営業社員が辞めてしまうことも多いということです。
もちろん、その場合は社内で引継ぎは行われますが、担当者と仲良くなっていた場合にはちょっと残念ですね。

 

保険会社の営業社員から加入する場合のデメリット

保険会社の営業社員から加入するデメリットには次のようなものがあります。

  • 1社の保険しか選ぶことができない(比較ができない)
  • 日本の生保は保険料がかなり割高な場合が多い
  • 人と直接会って加入する必要がある

 

1社の保険しか選ぶことができない(比較ができない)

窓口

営業社員から加入することの最大の問題点は1社の保険しか選ぶことができないことです。
営業社員が紹介できる保険は自社のものだけなので、他社の保険商品との比較ができません。

 

また、基本的には保険のデメリットについては、詳しく聞かない限りハッキリとは教えてもらえません。
そのため、その保険の本当の良しあしと言うものは測ることができないんです。

 

同じ保障内容でも、保険会社が変われば保険料が大きく違うとことはよくあります。
保険会社複数社を比較して加入することは、節約と言う意味でも重要です。
それが全くできないので、場合によっては大きく損をしてしまうこともあります。

 

日本の生保は保険料がかなり割高な場合が多い

日本の生保の場合、保険の設計に特徴があります。

  • 死亡保障が高め
  • 不必要な保障までついている
  • そもそも保険料が高い

と言う点です。

 

私自身加入していたことがあるのでわかるのですが、まず死亡保障の設定が多すぎます。
また、不必要な保障(祝い金等)が付いていることも多いです。

 

そして何より保険料が結構割高になっています。
同じ保障内容で、更に安い保険料で加入できる保険が他社にあるということも多いです。
しかし、他社との比較ができないので、それがわからずに加入してしまう人も多いのです。

 

人と直接会って加入する必要がある

デメリットと言えるかは人によりますが、営業社員とは当然ながら対面して話をします。
そのため、あまり人と話すのが得意でない場合は、デメリットになってしまいますね。

複数の保険を扱う相談会社から加入する場合のメリット・デメリット

保険相談会社に相談するとどうなるか

保険相談

保険加入のもう1つの方法が、保険相談会社に相談することです。
保険相談会社では、複数社の保険を扱っており、それらの知識を持つファイナンシャル・プランナー(以下、FP)に保険のことを相談します。
テレビCM等も多く行われており、最近人気となっています。

 

保険相談会社に相談を申し込むと、次のような流れで話が進みます。

  • その地区担当のFPから連絡があります
  • 日時や場所を決めて、FPと面談を行います
  • 何度か面談をして、良いと思える保険があればFP経由で加入します

 

相談場所はさまざま

保険相談会社には、訪問型と店舗型があります。
訪問型は、家や指定の場所までFPが来てくれます。
店舗型は、相談者が所定の店舗に赴いて店舗で相談をします。

 

相談料は無料の場合がほとんど

保険相談会社は、保険会社からの報酬で運営されていることが多く、相談料はほとんどの場合無料です。
実際、私も7社を利用しましたが、一度もお金を支払うことはありませんでした。

 

なお、有料と無料の保険相談の違いについては以下のページで詳しく説明しています。
結論を述べてしまうと、有料と無料で相談の質に違いはありません。
有料と無料の保険相談の違いとは?どちらで相談するのが良い?

 

複数の保険を扱う保険相談会社から加入する場合のメリット

保険相談会社から加入する場合には、次のようなメリットがあります。

  • 複数の保険会社の保険を比較できる
  • 相談に乗ってくれるのが経験豊富な専門家であることが多い
  • 加入後の各種手続きを仲介してもらえる

 

複数の保険会社の保険を比較できる

比較

これは保険相談会社を利用することの最も大きなメリットです。
保険相談会社は、複数の保険会社と提携しているため、多くの保険を取り扱うことができます。
相談会社によって異なりますが、その数は15〜30社程度となります。

 

医療保険や死亡保険を、数社の中から比較して選ぶことができます。
そのため、同じ条件でもより安い保険を探すことが可能です。

 

比較の際も、保険の専門家のFPがしっかりと教えてくれます。
そのため、違いを正確に比較できますし、保険料についても条件を揃えて正しく知ることができます。

 

相談に乗ってくれるのが経験豊富な専門家であることが多い

保険相談会社で相談にのるのは、保険の専門家であるFPです。
FPは、人生設計や金融などを取り扱う資格を持った専門家です。
そうした専門家が相談に乗ってくれます。
【参考】日本FP教会『FPの資格と検定

 

また、これは実際に私が相談して感じたことですが、FPは、保険会社からの転職者が多いです。
1社のみの保険しか扱えないことに不満を感じ、FPになったというベテランの人がとても多かったです。
相談者の役に立つ保険を提案したい、という考えで働いている方が多いです。

 

加入後の各種手続きを仲介してもらえる

これは、保険会社の営業社員の場合と似ていますが、住所変更や保険金請求等の手続きを仲介してもらえます。
また、複数社の保険に加入していても、全ての会社分を仲介してもらえます。
そのため、何社にも連絡しなければいけない、というような手間がなくなります。

 

複数の保険を扱う保険相談会社から加入する場合のデメリット

デメリットには次のようなものがあります。
個人的には、3つの方法の中で最もデメリットがないと感じています。

  • 保険相談会社が多いためどこに相談して良いかがわかりづらい
  • 人と直接会って加入する必要がある

 

保険相談会社が多いためどこに相談して良いかがわかりづらい

保険相談会社は、加入者のニーズが高いため、近年数が増えています。
そのため、どこに相談すれば良いのか分からない、ということがあります。

 

確かに、保険相談会社によって保険の提案能力にはバラつきがあります。
その際には、実際に利用してみた人に聞いてみて、相談してみると良いです。
このサイトでも、私が利用した無料相談会社をランキングにして紹介しています。
相談の際にはご覧になってみてください。

 

人と直接会って加入する必要がある

FP

人と会って加入する必要があることについては、保険会社の営業職員の場合と同じです。
対面するのが苦手な方には、ちょっと抵抗があるのかなとも思います。

 

ただ、FPも相談のプロなので、あまり心配する必要はないです。
FP主導で、

  • どんなことに備えたいか
  • 現在の保険加入状況
  • 家族構成

等の質問を受け、しっかりと自分に合った保険を見つけてくれます。

私は検討の結果、保険相談会社を選びました

どの方法でも保険には入れますが…

ポイント

以上3つの方法で、保険に加入することが可能です。
どの方法でも保険には加入できますが、
私が最もおすすめなのは、保険相談会社への相談です。

  • 複数社の保険から選ぶことができる
  • 専門家の目で違いを教えてもらえる

という点が、他の2つの方法のデメリットをしっかりとカバーしています。

 

私は保険会社経由で加入して満足

実際に、私は保険相談会社経由で加入して本当に満足しています。
加入後に何度か引っ越しましたが、その際の手続きはFPさんに連絡をしただけです。
それだけで、必要な書類は複数社分まとめて家に届くよう手配してもらえました。
また、分からないことがあれば、今でもメールや電話で教えてもらえます。

 

今から保険を選ぶ人には、”ぜひ”というより”必ず”保険相談会社をすすめたいです。

 

良い無料保険相談会社は把握しています

ご紹介したとおり、保険相談会社は保険会社からの報酬で運営されています。
そのため、中には、特定の保険会社ばかりをすすめる保険相談会社も存在します。
実際に、私も相談した中でそうした相談会社がありました。

 

ただ、そうじゃない相談会社の方が多いです。
保険相談会社では、保険の契約強制などを禁止する制度を設けるところが増えています。
特定の保険のごり押しや、加入の強制が発覚した場合には、

  • 担当FPの交換
  • FPとの雇用契約解除

という対策が取られることになっています。

 

私は、そうした制度がある保険相談会社を選んで相談しました。
実際にこのサイトで紹介している保険相談会社では、保険の契約強制がなかったことを確認しています。

 

実際に相談して良かった保険相談会社のみご紹介します

医師

また、私は心配性で数多くの保険相談会社を利用したため、保険相談会社の良し悪しを実体験できました。
そのため、別ページで、良かった保険相談会社のみを、

  • 保険の提案力
  • 対応の良さ
  • 一連の流れのスムーズさ

等の点からランキングにしてまとめています。

 

保険加入方法は複数あるため、保険相談会社に相談するかしないかはその人の自由です。
色々な保険を比較して、自分に合った保険を見つけてください。

 



 

私が体験した保険加入に関するコンテンツ

 

保険のプロへの相談

保険を見直す際には「無料保険相談」を利用することがよく行われるようになっています。しかし、実際にどのようなサービスでどのようなメリットがあるのかはあまり知られていません。実際に多くの無料保険相談会社を利用した私が、実体験を基に紹介します。


 

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