県民共済・JA共済・こくみん共済・COOP共済の掛金や保障内容をを徹底比較

共済の保険は何が違ってどれが良いのか?

共済を選ぶならどこが良い?

 

保険を考えるにあたって、共済保険も検討してみようと思っています。
でも、有名な共済も数社あって迷っています。
それぞれ何が違うのでしょうか?
どこの共済保険が良いんでしょうか?


 

共済保険はそれぞれ内容が大きく異なる

国内で有名な共済保険と言えば、次の4団体があります。

  • 都道府県民共済
  • JA共済
  • こくみん共済(全労済)
  • COOP共済

それぞれ、ほとんどどの方が名前を聞いたことがあると思います。
実際に、その辺の生命保険会社に負けないくらいテレビCMを行っている共済もあります。

 

共済と言えば、安くて保障が良いというイメージを持っている方も多いことでしょう。
そのため、とりあえず保険に入ろうと考えたときに候補に挙がりやすいです。

 

しかし同じ「共済」という名前がついていても、保障内容はそれぞれ異なります。
では、どのような違いがあり、どこの共済がおすすめなのか比較しながら説明します。

 

各共済の保障内容や掛金を比べてみると?

実際の保障内容や掛金を比較してみよう

共済を比較する男女

さっそく、4つの共済保険の保障内容と掛金(保険料)を比較してみます。
ただ、それぞれの共済保険は保障される項目が同じではありません。
一部の共済では入院と死亡の保障がセットになっていたり、別の共済ではそれぞれの保障が分かれていたりします。

 

そこで、今回は基本的には各共済の

  • 総合共済
  • 医療共済

の2つを組み合わせて比較してみたいと思います。

 

また、保障期間はJA共済を除き、全て定期保険にしています。
共済によっては終身共済も存在しますが、あくまで安く保障が確保できるという共済の利点を生かした商品を比較しています。

 

掛金を計算するにあたっては次の条件で行います。

 

掛金試算の条件
  • 年齢 : 30歳
  • 性別 : 男性
  • 終身保険の保険料払込期間 : 60歳

 

保障内容比較の一覧表

各共済の保障内容の比較表です。
個人的に、保障が優れていると感じた項目は赤太文字にしています。

 

保障項目 都民共済 JA共済 こくみん共済 COOP共済
プラン 総合保障1型+
医療保障2型
医療共済+
終身共済
総合タイプ+
医療安心タイプ
たすけあい ベーシックコース
入院保障 最大12,500円 10,000円 最大7,500円 7,000円
入院保障日数 1〜184日 1〜60日 1〜180日 1〜184日
入院見舞金 無し 10万円 無し 42万円
(入院270日以上)
通院保障
(事故)
2,250円 無し 2,000円 無し
手術保障 2.5、5、10万円 5、20万円 6万円 5、10、20万円
先進医療保障 通算150万円 通算1,000万円 通算600万円 通算1,000万円
先進医療一時金 無し 最大30万円 無し 無し
放射線治療保障 無し 10万円 無し 無し
後遺障害保障 8〜330万円 500万円 66〜590万円 8〜200万円
死亡保障 210〜510万円 200万円
(60歳まで1,000万円)
400〜1,200万円 400〜600万円
家族の死亡保障 無し 無し 無し 1、2、5万円
住宅損害補償 無し 無し 無し 3、15、30万円
保障期間 18〜65歳 終身 15〜60歳 0〜65歳
満期後の保障先細り 有り 無し 有り 有り
保険料 月3,000円 月14,007円 月4,100円 月4,000円

 

保障内容は各共済で一長一短

それぞれの共済を見てみると、保障内容はある程度近いことが分かります。
しかし、その実際の保障される金額はバラつきがあります。

 

県民共済の特徴

県民共済のロゴ

県民共済の特徴は、保障内容の割に掛金が安価であることです。
特に今回比較したコースでは、入院時の保障が手厚いことが分かります。

 

しかし、気になる点は先進医療保障額が少ないことです。
こちらは他の共済では1,000万円、民間の医療保険では2,000万円までの保障であることがほとんどです。
それらと比較すると、保障がやや物足りないといえます。
ただ、この点は他に先進医療保障が付いた保険に入っている場合には問題ないといえます。

 

JA共済の特徴

JAのロゴ

JA共済の特徴は、終身保障であるという点です。
死亡保障については「定期生命共済」もありますが、医療保障では終身タイプしか存在しません。

 

保障内容自体は、通院保障がないということ以外は比較的バランスが良いといえます。
しかし、掛金の面では民間の終身医療保険には劣ってしまいます。
(上記の保障内容の場合、医療共済だけの掛金は6,902円です。)

 

こくみん共済の特徴

こくみん共済のロゴ

こくみん共済の特徴は、比較的バランスが良いという点です。
県民共済と保障内容が似ていますが、先進医療保障が充実しています。

 

しかし、手術を受けた際の保障が6万円となっており、こちらは他の共済よりは低めとなっています。
ただ、通院時の保障も付いているため最近の医療保険のニーズには合っていると言えるでしょう。

 

COOP共済の特徴

coop共済のロゴ

COOP共済の特徴は、家族の死亡保障と住宅の補償が付いている点です。
これらは他の共済では見られない保障となっています。

 

それ以外の保障もそろってはいますが、他の共済と比べると掛金の割に死亡保障は少なめです。
また、270日以上の長期入院での一時金保障がありますが、平均入院日数が短縮傾向にある現在では保障として必要なのかはやや疑問です。
【参考】医療保険の入院保障は何日にすべき?長期保障の必要性とは?

共済の最大の注意点は老後の保障内容の先細り!

老後の保障として共済は物足りない!

年配の夫婦

ここまでご紹介した保障内容を見てみると、割安で

  • 死亡保障
  • 医療保障

の両方が手に入るため魅力的に見えてきます。

 

しかし、共済には気を付けなければいけない落とし穴ともいえるポイントがあります。
それは、65歳以降の保障の先細りです。

 

保障の先細りとは?

保障の先細りとは、老後に保障内容が少しずつ減少していくことです。
今回ご紹介した4つの共済では次の3つの共済に存在します。

  • 都民共済(都道府県民共済)
  • こくみん共済
  • COOP共済

 

これらの共済では、60歳か65歳以降は保険料は変わらずに、保障内容だけが減少していってしまいます。
そして、おおむね80歳前後で共済の更新ができず、保障が終了してしまいます。
そのため、実際に保険を使いたい老後の時点で、保障がほとんど受けられないか共済の更新ができなくなってしまう危険性があります。

 

老後に更新ができない=掛け捨ての保険

共済が老後に更新できなくなった場合、保障はその時点で終了となります。
そして、その時点での満期金などの返戻金も存在しません。

 

そのため、共済は基本的には掛け捨ての保険となります。
長い間掛金を払い続けてきても、場合によってはいざというt気に保障を受けられなくなってしまいます。
そのため、共済だけで老後を迎えるのは非常に危険です。

 

JA共済の終身保険なら良いのではないのか!?

農作業をする老夫婦

ここまで見てきた中で、保障の先細りがないのがJA共済の終身共済です。
確かに、終身保険であれば保障が一生涯続くので、保障が先細りすることはありません。

 

そのため、終身タイプの共済に入るというのは1つの方法ではあります。
しかし、終身タイプの共済は民間の医療保険に比べると保険料の点で見劣りするという問題があります。

 

今回、JA共済の終身医療保障と200万円の終身死亡保障で、掛金は14,007円でした。
これを、民間の医療保険と死亡保険を組み合わせると、もっと安い保険料で保障を確保することができます。

 

JA共済とメットライフ生命との比較
保障項目 JA共済 メットライフ生命
プラン 医療共済+
終身共済
フレキシィ+
続けトク終身
入院保障 10,000円 10,000円
入院保障日数 1〜60日 1〜60日
入院見舞金 10万円 無し
通院保障 無し 6,000円
手術保障 5、20万円 5、20万円
先進医療保障 通算1,000万円 通算2,000万円
先進医療一時金 最大30万円 5万円
放射線治療保障 10万円 20万円
後遺障害保障 500万円 20〜1,000万円
死亡保障 200万円
(60歳まで1,000万円)
200万円
(災害死亡1,000万円)
保障期間 終身 終身
満期後の保障先細り 無し 無し
保険料 月14,007円 月8,119円

 

全ての保障内容が同じとはいきませんが、比較的近い保障内容で保険料に大きな違いが出ます。
また、民間の終身タイプの保険でも保障が先細りするということもありません。
そのため、自分に合った保険に加入することができれば、老後の保障の減少を心配することなく保障を持ち続けることができます。

共済を選ぶならどの共済がおすすめなのか

ここまでを踏まえておすすめの共済を挙げるとすれば…

ここまでご紹介した内容を踏まえて、おすすめの共済を挙げるとすれば、それは県民共済です。

 

ポイント

その理由は、掛金と保障内容とのバランスの良さです。
県民共済では、掛金が3,000円と安価ながら

  • 入院保障が12,500円と手厚い
  • 通院保障が付いている
  • 死亡保障も付いている

というように、保障がバランスよく揃っています。
特に、この掛金で1日当たり12,500円の入院保障が付いているのはとても手厚いです。

 

先進医療保障は物足りないが…

県民共済の唯一の欠点を挙げるとすれば、先進医療保障が150万円までと物足りない点です。
しかしこれは、民間の医療保険と組み合わせることで解決できます。
ほとんどの民間の医療保険では、先進医療保障が通算2,000万円までとなっており、保障額としては十分です。

 

県民共済自体は共済の中では特におすすめではありますが、県民共済単品のみで一生涯の保障を確保することはできません。
必ず、他の医療保険や死亡保険があり、それに保障を上乗せするという使い方をする必要があります。
そうしないと、共済のほとんどの商品では65歳以降に保障が減少してしまうため、老後に無保険状態になってしまいます。

 

共済のみに入ろうと考えている場合には民間の保険も検討を

以上のように、共済のみでは老後に必要な保障を確保することができません。
共済は、一生涯の終身保険の上に上乗せとして加入することが大切です。

民間の終身保険 + 共済で上乗せ

 

そのため、共済のみに入ろうと考えている方には、まず民間の終身保険への加入を検討してほしいです。
民間の保険への加入を検討する場合には、次のような方法があります。

  • 資料請求
  • 保険会社の外交員(生保レディ)に相談
  • FPに相談

ぜひ、自分に合った方法で民間保険への加入を検討してみてくださいね。

 


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